ゲームプレイにおいて最善のパフォーマンスを発揮するためには、デバイスの性能を最大限、かつ安定的に引き出し続けることが不可欠です。
そのために、磁気検知方式を採用したアケコン用ボタンモジュールキット『ZENAIM ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT』は、ユーザーキャリブレーション機能を実装しております。
ゲーム初心者からプロゲーマーまで、すべてのeスポーツプレイヤーが、ZENAIMと共に勝利をつかむためのこの革新的な機能について解説します。
さらなるパフォーマンスを求めるために
ZENAIMが目指すのは、プレイヤー一人ひとりにとってより良いゲーム体験の実現です。そのための一つに、「プレイヤーの手の感覚にフィットする、パーソナライズされた操作体験の実現」があります。
一方、どんなに精密に製造されたデバイスであっても、ボタンごとのわずかな個体差や、設置場所の温度、筐体そのもの、さらには長期間の使用による変化やズレの発生など、さまざまな要因がボタンの動作に影響を与える可能性があります。それゆえ、デバイスのフルパフォーマンスを常に維持することは、厳密には困難です。
ユーザーキャリブレーション機能は、環境や使用スタイルによって微妙に異なる入力感覚の違いを補正し、常に安定した操作性を保つことを実現するものです。
さらなるパフォーマンスを求めるなら、各ボタンごとに手動で最適化を行うことで、あなたの操作に応えるアーケードコントローラーへと進化します。
工場出荷時の設定と使用環境とのギャップを補正する
工場出荷時の製品調整は、あくまで “一般的な環境” において安定して動作することを前提に行われています。設備や部品の組み立てには生産性確保のため一定の許容幅が設けられており、その結果としてストローク判定にわずかな「遊び」が生じ、ばらつきや個体差の原因となります。加えて、筐体の材質や製品高さなど、ユーザーごとの使用環境によって磁気センサーが影響を受け、ストローク判定が出荷時の調整値からずれる場合もあります。
こうしたわずかな差異が積み重なることで、実使用時の操作感にズレが生じることがあります。一方で、より高精度なセンシングを目指すほど、動作の安定性とのバランスが難しくなるというジレンマも抱えることになります。
「より精密な操作を実現したい。しかも安定動作は前提条件」
こうしたハイレベルなニーズに応えるために開発されたのが、ユーザーキャリブレーション機能です。この機能を使えば、工場出荷時の設定と使用環境とのギャップを補正し、最適な状態に調整できます。これによりアクチュエーションやMOTION HACK(ラピッドトリガー)機能もより正確に反応します。
これにより、意図しない入力遅延が軽減されます。その具体的なメリットは、以下の3つです。
- 押し始めの反応タイミングが自分の感覚にさらにフィット
- MOTION HACK(ラピッドトリガー)の応答性が向上
- 連打や離し時の動作(歩きガードなど)がより正確に
つまり、ZENAIM ARCADE CONTROLLER のボタンが本来持つ性能を最大限に発揮できるのです。まるで楽器をチューニングするように、ユーザー皆様のプレイ環境とプレイスタイルに合わせて設定を最適化し、真のポテンシャルを引き出します。
ユーザーキャリブレーションのセッティング方法
以下がソフトウェア上でのセッティング手順となります。
- ZENAIM SOFTWAREを起動
- 「デバイス設定」をクリックし、ユーザキャリブレーションの項目から
「キャリブレーション開始」をクリック - ボタンを順番に押す。スイッチは必ず底まで押し込む。
- すべてのボタンのキャリブレーションが完了していることを画面で確認後、キャリブレーション終了をクリック。
最新のソフトウェアをダウンロード後、キャリブレーションを行っていただき、ぜひその違いをぜひ体感してください。