TOP 【アップデート報告③】温度補正機能の追加実装とリリース時期変更の理由について
NEWS 2023.10.17
ニュース

【アップデート報告③】温度補正機能の追加実装とリリース時期変更の理由について

MOTION HACK機能のリリースに遅れが生じており、申し訳ございません。
本日はその理由とリリース目安をお知らせいたします。

磁気検知方式キーボード特有の課題

磁気検知方式のキーボードは1キー毎にマグネット(磁石)が搭載されております。
マグネットは温度によって磁気の強さが変化するため、基本的に磁器検知式キーボードは周囲温度の変化がストローク量の判定に影響を及ぼします。
そのため、利用環境によっては実際に押し込んでいるストローク量とソフトウェアが検知しているストローク量に差が生じ、誤動作や操作感の低下につながります。

無接点磁気検知方式が受ける周囲温度の変化

課題の解決方法と想像を超えたパフォーマンスを発揮するためのZENAIMの選択

ZENAIMは温度変化による誤動作の影響を回避するために、下記2点の選択肢があると考えました。

  1. 温度変化によって検知するストローク量が変化しないように、判定を甘くするソフトウェア補正処理を実装する(この方法は、設定した値通りにON/OFFせず、実際はON/OFFするまで設定した値以上のストロークをしている)
  2. 温度を補正し、周囲温度の情報を用いたストローク量判定のプログラムを実装する (周囲温度等に対して、設定したON/OFFポイントを常に一定の精度で実現する)

温度補正機能による、常に精密のストローク

ZENAIMは温度検出をする部品を搭載し、MOTION HACKのリリースと同時に新機能の「温度補正機能」も実装することで温度変化の影響を回避する後者の案を選択しました。
これによってキーボードが実際の操作をより正確に検知することが可能になり、思い描いた通りの操作を実現し想像を超えたパフォーマンスを発揮します。
しかし、0.1㎜ON/0.05㎜単位での設定を実現する上で、温度の変化に対する磁気の強さの変動に当初の想定を超えるギャップがあり、リリース日程に遅延が生じております。特に、ストロークのはじめと終わりで温度の影響に差があり、現在当初の想定より多くの検証データを用いて解析中です。

リリース予定について

無接点磁器検知式のロープロファイルメカニカルキーボードだからこそ実現できる新感覚の操作体験をお約束します。
なお、先日発表しました「無償の新品交換対応品」、そして「今後の販売品」に今回の温度補正機能は搭載されます。
今秋のリリースを目指し、一日でも早くユーザーの皆様に進化したZENAIM KEYBOARDの体験をお届けできるよう努めて参ります。
次のご案内までもうしばらくお待ちください。

前の記事 一覧へ戻る 次の記事