TOP ZENAIMの品質を支えるキースイッチ製造の舞台裏 - ZENAIM INSIDE STORY vol.3
NEWS 2025.04.09
コラム

ZENAIMの品質を支えるキースイッチ製造の舞台裏 - ZENAIM INSIDE STORY vol.3

ZENAIMの品質を支えるキースイッチ製造の舞台裏 - ZENAIM INSIDE STORY vol.3

ZENAIM INSIDE STORYは、ゲーミングギアブランド『ZENAIM』に携わるプロジェクトメンバーを通して、ブランドの魅力を伝えるコラム企画です。

フォーカスパーソン
田中 佑亮Yusuke Tanaka
ZENAIM KEYBOARDの「心臓」とも言えるZENAIM KEY SWITCHの製造を担当しているのが田中です。
ZENAIM KEY SWITCHの樹脂整形部分は、成形機を使って樹脂を射出し、一つひとつの部品を精密に生産しています。さらに、その後の検査や組み立て、耐久テストも含めて、すべてのパーツが高い品質で揃うように管理されています。

妥協なきものづくりを徹底し、「本当に幸福なゲーム体験」を支える

インタビュアー:ZENAIMの新たな製品リリースが今後も予定されています。製造部門として、ユーザーにどのような価値を提供し続けたいと考えていますか?

田中:私たちが目指しているのは、ただ「使える製品」ではなく、「使うことで違いを感じられる製品」を届けることです。例えば、キーボードはプレイヤーにとって武器のような存在であり、その精度や安定性が勝敗を左右することもあります。そのため、どのキーを押しても同じ感触と反応速度を保ち、どんな状況でも信頼して使える品質を提供することを大切にしています。
また、長期間使っても変わらない耐久性も重要です。ユーザーが快適にプレイし続けられるよう、細部までこだわって製造し、耐久テストを繰り返しています。私たちの仕事は、その一つひとつの積み重ねで、妥協なきものづくりを徹底し、「本当に幸福なゲーム体験」を支えることだと考えています。

「どうすればもっと良い製品になるか」ユーザーの声が品質管理の向上に。

インタビュアー:具体的にどのようなことを、品質管理の領域では意識されているのでしょうか?

田中:例えば、キーボードには93個のキーがあります。ユーザーが主に使用するキーは限られているかもしれませんが、どのキーを押しても同じ品質であることが重要です。93個すべてのキーが均一な性能を持ち、何百、何千と生産される中でも変わらない品質を保つことが「本当に良いもの」だと考えています。
そのためには、製造工程での細かな調整が必須です。例えば、金型の微妙なズレや樹脂の流れ方ひとつで、最終的な仕上がりに違いが出てしまうんです。これらを防ぐために、定期的に成形機の調整を行い、品質を安定させています。また、検査機を使ってマグネットの性能を細かくチェックし、基準を満たしていないものは即座に排除する仕組みを作っています。こうした細かい一つひとつの積み重ねが、高い品質を維持するために欠かせません。

インタビュアー:田中さんは元々、自動車部品の製造に携わっていたと伺いました。ZENAIM KEY SWITCHの製造に携わることで、何か感じる違いや変化はありましたか?

田中: そうですね。特に変化を感じているのは、ユーザーの皆さんとの距離感です。車載部品の生産では最終的な自動車のユーザーの顔が見えにくかったのですが、ZENAIMの場合は、SNSなどを通じてダイレクトにみなさんの評価を受け取ることができます。そのため、さまざまなコメントやフィードバックを受けて、「どうすればもっと良い製品になるか」をより深く考えるようになりました。ユーザーの皆さんが実際に使っている様子や感想が見えることで、品質管理への意識も大きく変わりましたね。
例えば、ひとつのエラーが発生した際に、ただその場で対処するのではなく、「このエラーが発生した本当の原因は何か?」「このエラーが今後起こらないようにするにはどうすればいいか?」と、深く掘り下げて考える習慣がつきました。以前は「決められた基準を守ること」を通じて品質管理に向き合っていましたが、現在は「より良いものを提供するための改善」が日常になっています。

インタビュアー:田中さんのお話を聞いて、ZENAIMのキーボードがどれだけ細かく管理されているかがよく分かりました。今日はありがとうございました!

田中:こちらこそ、ありがとうございました!

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